パソコン選びの基準ー記憶装置(HDD,SSD)

パソコン選びで必要になる3つのパーツ

ポイントになる3つのパーツ

1.CPU
2.メモリ
3.内部記憶装置(HDD,SSD)

よくCPU、メモリ、記憶装置を人に例えることがあります。CPU=人の頭脳、メモリ=人が使う机の上、そして記憶装置は、人が使う机の引き出しです。このような表現はかつてWindows95の時代からよく市販の教本にたとえとして記載されていました。つまりCPUが高性能になると、データの処理速度が向上し、メモリが大容量になると、一度にできる作業が増加し、記憶装置が大容量になると、保存できるデータの容量が増加します。ここでは、記憶装置の種類、比較、必要な容量等を解説します。

内部記憶装置(HDD,SSD)とは

前出のメモリは、一時的にデータを保存する場所で、パソコンで何か作業した時にそのデータが最初に保存される場所で、電源がONの状態の場合のみ保存され、電源がOFFになると消去されてしまいます。一方、内部記憶装置は、パソコンで作業をするために必要なアプリケーションや、写真などの画像や音楽、作成した書類などを保存しておくところで、電源がOFFになっても保存されます。最近のPCでは、その容量は、数100GB(ギガバイト)から数TB(テラバイト)がよく用いられています。

内部記憶装置の種類

HDD

HDD
HDDは昔から搭載されているパーツで、歴史が長く動作も安定し、価格も安く設定されています。その構造は、中にデータを記録するプラッタと呼ばれる磁性体が塗られた円盤が複数入っていて、磁気ヘッドで書き込み・読み出しをする仕組みになっています。プラッタは高速で回転しているので、回転中に大きな衝撃が加わると、プラッタとヘッドが接触するなどして破損やデータ消失等、動作不良の原因となることがあります。

SSD

SSD
SSDとは、半導体素子メモリを使ったドライブ(記憶媒体)のことを指します。大容量のデータを保管しておく媒体としては長年HDDが使われてきましたが、近年、SSDの容量が大きくなってきたこともあり、急速に普及しつつあります。SSDは使い方や用途はHDDと全く一緒ですが、以下のような利点と弱点があります。
SSDのメリット
●パソコンの起動が速い
●読み書きの速度が非常に速い
●作動音がない
●衝撃に強く、発熱、消費電力が少ない
●サイズが小さく、軽い
SSDのデメリット
●容量が少ない
●容量単価としての価格は高い

必要な容量

購入するPCの内部記憶装置の容量がどれ程あればいいかの判断になるように扱うファイルでどのくらいの容量が必要かご紹介します。

ファイルの種類 記憶装置の容量
文書ファイル(Officeで作成したファイル等) とても小さい容量となりますので、30GB程度あれば十分です
画像、写真ファイル 文書ファイルよりも容量は大きくなります。
10~50GB程度みておいてください。
音楽ファイル 3000曲で20GB程度なので30GB程度
動画ファイル 映画1本保存するのに5GB程度(圧縮して)必要になりますので
数100GBは必要です。ファイル容量としては動画ファイルが一番
大きくなります。

※以上を参考にして内部記憶容量を検討してみてください。ただし上記の数値はあくまでも目安となります。

内部記憶装置の使用状況の確認

1. スタートボタンを右クリックし、表示されたメニューより『システム』をクリック
システムを表示

2. 内部記憶装置の使用状況が表示されます

記憶装置使用状況

まとめ

内部記憶装置は、パソコンで何をしたいか?何を保存するか?等考えその容量を選ぶべきです。Excelなどの表計算、Wordなどの文書ファイル、音楽ファイル、写真ファイルは容量が小さいので128GB(ギガバイト)でも大丈夫でしょう。またホームビデオなどの動画を保存する際も、256GBや512GBもあれば十分で、1TB(1000GB)以上の大容量のものは必要ないと思われます。ただし、内部記憶装置の容量の半分を使用した状態から少しずつ処理速度が遅くなりますので、容量が小さい場合外付けのHDDを利用することをお勧めします。