
DELL Vostro 3267 を起動しようとするとエラーが表示され起動しない。
運よく起動してもすぐに電源が落ちてしまう。
DELL PCには便利なSupport Assistというものがインストールされており、通常に起動している状態では使用する事がないが大変便利なものである。
Error Code 2000-0711とは
ePSA、PSAエラー コード、およびトラブルシューティング ステップの参照表によると
Thermal – Thermal trip detected.(温度 – サーマルトリップが検知されました。)
PCで高温によるサーマル トリップが繰り返し発生していることが検知されました。・・・とある。
DELL トラブルシューティング ステップの参照表による対策
- 最新のBIOSに更新します。
- 通気孔が詰まっていないかコンピュータを点検します。
- PSA Diagnostics(診断)を再度実行します。
- 診断でまだエラー コードが表示される場合は、保証期間内の場合は、 ePSAオンライン ツールを使用して ソリューションとパーツ作業オーダーを確認してください。
2000-0711対策
- 購入後1度も清掃していない事からまずは、清掃することで高温になることを抑えることが出来るだろうと推測のもと通気孔、CPUクーラー、メモリの清掃をエアーダスターで実施した。
<結果> 起動後、少しは改善出来たかな?と思うもやはり電源は落ちる。Support Assist 2000-0711は消えず - 何度か同じ方法で清掃を繰り返す
<結果>変わらず
CPUクーラーの清掃、放熱グリスの塗り替えで解決
CPUが高熱になっていることで、電源が自動的に落ちる(安全対策)が働いているので、CPUクーラーを清掃はもちろんのこと、放熱グリス塗り替えに効果があるのでは?という憶測のもとやってみる。<結果>無事エラーは消え電源が落ちることはなくなった。
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CPUクーラーの取り外し
ネット上にDELL Vostro3267/3268オーナーズマニュアルがあるのでそちらで確認
ドライバーねじを外すだけで簡単に取外せます。 -
CPUクーラーおよびCPUにこびりついた古いグリスを拭き取る
無水エタノール(ドラッグストアで購入)、キムワイプ(ホームセンターで購入)
ティッシュ等でふき取る方もおられるようですが、グリスに不純物が付かないように科学実験等で使用されるキムワイプという紙の方がいいようです。 -
CPUに新しいCPUグリスを塗る
グリスの塗り方はいろいろありますが、簡単で効果の高いのは以下の2つです。
まずは点(センターう〇こ)と呼ばれる方法、CPUのど真ん中に米粒大のグリスを載せて、そのままクーラーを装着して圧力で押し広げる
もう一つは、CPUに✕を描いてクーラーを装着して圧力で押し広げる方法です。
CPUクーラーとCPUの接点の大きさで判断すればいいかと思います。
なおグリスに関しては、ネット上で色々検索し、SYY サーマルペースト 3グラム(Amazonで高評価 税込688円)を選びました。
まとめ
以前までであれば、エラーを見ただけで成す術もなく故障(寿命)ということで廃棄をしていたかもしれません。
今ではネット上でたくさんの情報があり、便利な時代になったと感じます。
初心者の方でも検索さえ出来れば、PC本体の中を開けて、ハード的な修理も出来ます。
また、挑戦することでPCに関するスキルがまた一歩前進したという喜びを得ることが出来ます。
エラーに遭遇した時、すぐに修理を依頼するのではなく、一度検索して調べてみることをお勧めします。
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