パソコン選びの基準ーCPU

パソコン選びで必要になる3つのパーツ

ポイントになる3つのパーツ

1.CPU
2.メモリ
3.内部記憶装置(HDD,SSD)

パソコン購入の際、いつも悩まされるのが「結局 どれがいいの?」という問題です。
選ぶ基準が分かればいいのですが、初心者にはなかなか解りづらいもの。そもそもその単語が何を意味するのか?すら解らず、大手家電量販店に行って店員さんに説明を受けるもさっぱり!
挙句の果てには、使うはずもない高価な一品または低スペックの廉価品をつかまされる。・・・そんな方を今まで嫌というほど見てきました。
ここでは、パソコン選びの基準の一つであるCPUのことを解説していきます。

CPUとは

Corei7
CPU (Central Processing Unit|中央演算処理装置|プロセッサ)とは、パソコンなどのハードウェアやソフトウェアから受け取る全ての指示を処理する部品のことです。パソコンの頭脳の役割を担う部分で、ネット動画の再生やアプリケーションソフトの処理スピードなどに大きく関わり、高性能なほどパソコンの動作は速く快適になります。したがって、その処理能力は、パソコンの価格に大きく影響します。

CPUのメーカー

パソコン向けのCPUはIntel(インテル)とAMD(エーエムディー)の2社が製造しています。
Intel
Intelはトップシェアを誇るCPUメーカーで、多くのパソコンに搭載されています。
主なブランドは、廉価版の「Celeron」、Celeronの上位版「Pentium」、現在の主力ブランド「Core」シリーズなどです。ゲームなど高いクロック数を要求される処理に向いています。IntelのCore iシリーズ(i9、i7、i5、i3)は、第1世代から第11世代まであります。
AMD
AMDは、Intel製のCPUより安価ですが、4Kや3D映像などのグラフィック処理、動画のエンコードやデコードの処理能力が高いのが特長です。PS4などのゲーム機にも採用されています。主なブランドは、廉価版の「Aシリーズ」や「FX」、2017年より公開された現在の主力ブランド「Ryzen(ライゼン)」シリーズなどがあり、Ryzenシリーズ(9、7、5、3)は、第1世代から第4世代まであります。※第1世代(Zen)、第2世代(Zen+)、第3世代(Zen2)、第4世代(Zen3)

CPUの性能を決める3つの要素

CPUの性能は主に「シリーズ・型番」「コア数」「クロック周波数」の3つの要素で決まります。

シリーズ・型番

CPUの選択は、使う用途によってCPUを選ぶべきであると考えます。ここでは、Intelを例にとって説明します。

■ Intel Atom・・・メールの送受信やSNSへの書き込み、ネットの閲覧程度、16、32GBなど大容量のメモリーが搭載できないが、長時間バッテリーの駆動ができる。
■ Intel Celeron・・メールの送受信やSNSへの書き込み、ネットの閲覧程度、Officeなどは快適に使用できます。ただし、同時に重いプログラムを動かすことは厳しい。
■ Intel Pentium・・メールの送受信やSNSへの書き込み、ネットの閲覧程度、Officeなどは快適に使用できます。ただし、同時に重いプログラムを動かすことは厳しい。
■ Intel Core i3・・動画を視聴したり、プログラムを複数同時に実行しても、ストレスを感じることは少ない。
■ Intel Core i5・・動画を視聴したり、プログラムを複数同時に実行しても、ストレスを感じることは少ない。
■ Intel Core i7・・動画編集や3D処理、イラストレーターなどの重いプログラムでも快適に使用できる。
■ Intel Core i9・・動画編集や3D処理、PCゲームなどを十分快適に使用できる。

上記の通り、性能の順番に並べてみました。もちろん価格も上から安い→高いという順に記載しています。ただし、それぞれのCPUには世代というものがあり、一概にCorei7がCorei3より処理能力が早いとはいえません。一般的に最新のCPUの方が高性能です。

Point 世代の見方

Corei5-9400の場合、4桁の数字の末尾より3桁の数字を省いた数字が世代となります。
この場合、9世代となります。

コア数

「コア数」とは、演算処理を行う頭脳の数を表します。コア数が多いCPUほど大量の情報を同時に処理することができるため、処理スピードが速くなります。現時点(2022年1月)で、コア数が16個搭載のCPUが販売されています。コアが2つの場合を「デュアルコア」、4つの場合を「クアッドコア」、8つの場合を「オクタコア」、10の場合「ノナコア」、12の場合「ドデカコア」、16の場合「ヘキサデカコア」と呼びます。

クロック周波数

「クロック周波数」とは、演算処理を行うテンポのことで、クロック周波数が高いCPUは高速で情報を処理することができます。コアを「仕事をする人」に例えると、クロック周波数は「作業効率の良さ」と例えることができます。単位は「MHz(メガヘルツ)」と「GHz(ギガヘルツ)」で、1,000MHzは1GHzとなります。現在はMHzの周波数は少なく、ほとんどのCPUがGHz以上となっています。

CPU性能比較サイトのご紹介とCPUの確認

では、実際のCPUの性能の比較ですが、パスマークやベンチマークという数値で比較します。
その数値を一覧にして比較してくれている便利なサイトがあります。ご自身のPCのパスマークを確認しておくのもいいかもしれません。CPU性能比較表【2022年最新版】

ご自身のCPUの確認方法

1. スタートボタンを右クリックし、『システム』をクリック
スタートボタン右クリック

詳細情報

※CPUはプロセッサともいわれます

まとめ

以上CPUの性能について解説しました。CPU選びはご自身のPCの使用目的および予算によって決めましょう。私個人としては、Corei5、Corei7の搭載されているPCをお勧めしています。